敷地｜群馬県甘楽郡　用途｜店舗休憩所

調査 | 自由建築研究所
構造｜増田建築構造事務所
設備 | Lapin建築設備工房
photo | プランニングネットワーク
監修｜プランニングネットワーク

信州屋とは初代家主が信州より小幡に移り住んだことに因む当初からの屋号。城下町小幡の歴史的町並みの養蚕農家群に位置し、呉服屋、薬屋、商店と時代とともに業態を変え地域の生活を支えてきた明治38年竣工の木造建築物である。内部に壁を配置すること無く障子で仕切られている空間は、木格子、竹小舞の土壁と差し鴨居によって、現代の構造的な条件にあわせて成立、再現させた。伝統工法による施工と、建具やカウンターなどの既存利用でしつらえた空間は、小幡の信州屋が変わることなく引き継がれていくことを意図している。